一軒家は、寒い
一軒家(戸建)って、寒いよ
家を建てる時に、いろいろな人からそう聞きました。
マンションに住んでいる時も寒かったですが、冬に一軒家の家に遊びにいっても、確かに寒い印象が多かったように思います。
たしかに、私の実家も妻の実家も、寒いです。
でも、最近建てた家でも、寒いです。
でもわが家は、一条工務店のi-smartで、全館床暖房の家なので、
どんなに外が寒くとも、家の中は全く寒くありません
だからといって、異常な暖房をかけているわけでもありませんし、高額な光熱費がかかっているわけでもありません。
あまり過度に暖房をすれば、二階は真夏になってしまいます。
「なぜ一軒家は寒いのだろうか?」
この暖かい家に住んでみて、なぜ一般の家は寒いのだろうか?ということを、いろいろな点で比較をしながら考えてみました。
1.断熱性能が低いと、家を丸ごと冷やしてしまう
冷たい湯飲みにお茶を入れると、すぐに冷めてしまう
これは、冷たい湯飲みが暖かいお茶を冷やすからです。
湯飲みが暖かければ、お茶も温かいままになりますし、少なくともお茶の冷える速度は遅くなります。
これは家でも同じです。
家自体が冷やされれば、家の中の空気も冷やされます。
いくら家の中を暖かくしても、暖かい空気が触れている部分が冷たければ、空気が冷えてしまうわけです。
冷たくなる原因は、
床
天井
壁
窓
戸など、
空気が触れるすべての面で、徐々に冷やされていくのです。
このすべての接する場所を、外の冷たさから断つ必要があります。
この冷たいという熱を断つことが、断熱です。
熱というと熱いイメージがありますが、冷たさもまた、熱です。
冷たい外気に触れる部分を覆うわけにはいきませんから、外気に触れている部分と、家の中の空気が触れている部分で、いかに熱を遮断するかということがポイントになります。
断熱性能という言葉がありますが、熱をどれだけ遮断することができるか?という能力です。
この断熱性能が、床、天井、壁、窓、戸に求められるのです。
地面からの冷たい熱を床と遮断(断熱)し、
屋根の冷たい熱を天井と遮断(断熱)し、
外壁の冷たい熱を壁と遮断(断熱)し、
窓の冷たい熱を壁と遮断(断熱)し、
戸の冷たい熱を壁と遮断(断熱)する。
これによって、家の中の空気は冷える速度が弱まり、暖かさを保つことができるのです。
どのハウスメーカーも、断熱性能をいろいろと謳っています。
断熱材の種類はいろいろありますが、確認すべき点は、断熱は壁だけでなく、床、天井、壁、窓、戸に求められるのです。
壁だけでも、天井だけでもダメです。
窓もサッシもすべて、家の中の空気が触れる部分は全てです。
どこまで断熱にこだわるかで、家の中の空気の低下を抑えられるわけです。
一条工務店i-smartの断熱性能が高いのを実感
私が一条工務店のi-smartに決めたのは、この断熱へのこだわりが半端なかったからです。
Q値やC値も飛び抜けていますが、それよりも、絶対に家の中の温度を買えないぞという技術的な追求をする姿勢です。
たとえば窓ガラスは、最新では3層のLow-e合わせガラスにしたり、ハニカムシェードを標準装備にしたりなど、とことん断熱をしています。
実際に住んでみて、その断熱を実感しています。
2.暖かい空気は上に行き、冷たい空気が下にいく
家を温めると、暖かい空気は上にいきます。
つまり2階に溜まります。
1階でいくら部屋を温めても、どんどん2階が温まるのです。
2階に暖かい空気が上っていくとどうなるでしょうか?
2階にあった冷たい空気が下りてくるのです。
階段から冷気が下りてくるというのは、暖かい空気に押された冷たい空気がどんどん下に溜まってくるからです。
また、1階がちょうど良いくらいの温度になった頃には、2階が暑すぎるなんてことにもなります。
真夏などに2階が灼熱になるのはこうした理由からです。
しかし、実際には灼熱にはなりません。
なぜなら、通常、1階で過ごしている時には2階が空いているからです。
ですから、2階に上がった空気は冷やされ、そして1階にまた下りてくるわけです。
これでは、いつまで経っても1階が暖かくなることはありません。
一条工務店のi-smartはなぜ家全体の温度が変わらないのか
i-smartは家全体が暖かいので、2階から冷気が下りてくることはありますが、あまりそれが苦にならないほどの量です。
全然ないとは言いませんし、2階は床暖房の温度設定を下げている影響で、多少は冷たさを感じることもありますが、寒いと思うことはありません。
全館床暖房の家は、家全体を温め、それを断熱性能で保温状態にしているので、極端に冷たい空気が存在しないのです。
温度が極端に違う冷たい空気があれば、その空気は温度差で真っ先に下へと下りていきます。
多少の温度差がある空気は徐々に下りていくか、ある程度下りきったところで別の暖かい空気に温められて止まることもあるでしょう。
そうして極端に冷たい空気で、まるで冷房のように冷たい・・・それも足元が冷たいということは起こらないので、寒いとは感じにくいのでそう。
3.吹き抜けや、リビングと繋がった階段のある家は寒い→間取りが原因
2階と1階が繋がっていると、この傾向が強くなります。
ダイレクトに2階の冷たい空気が下りてくるからです。
見栄えの良い家の空間は、こうした落とし穴があるのです。
2階の冷たい空気で1階を冷やさない(冷やしにくい)方法としては、リビングから2階への吹き抜けを作らないということです。
階段も立派な吹き抜けです。
ですからたとえば、リビングに扉があり、廊下などから階段で2階に上がるという方法を取ります。
このことによりリビングの寒さは大きく緩和されます。
ただし、廊下は寒く、リビングの扉付近は床に冷気が漂います。
扉の下はどうしても空いているので、そこから冷たい空気が漏れてくるのは避けられません。
またこの回避策としては2階にリビングをつくることがあります。
これは水回りなど別の意味でいろいろと間取りに苦労しますが、1つの方法です。
ただし、1階は極寒になること間違いありません。。。
一条工務店のi-smartはどんな間取りでも、さほど温度に変わりがない
わが家はリビングに階段がついていますが、さほど気になりません。
また、20畳を越えるLDKでも、空気の温度差はありませんし、窓際が寒いとか、ドア付近が寒いということも全くありません。
玄関付近はさすがに床ではなく土間になっているので空気は冷たくなっていますが、それ以外はすべてドアが開けっ放しです。
一条工務店の吹き抜けの家でも、それはほとんど変わらないようです。
もちろん、床暖房の温度設定にもよるところはあると思いますが、
「寒いからドアを閉めて!」
とイライラすることは、ゼロです。
4.空調で家が寒くなるケースがある
前のマンションはそれなりに温かさがありましたが、空調が家を冷やしていました。
マンションなど気密性の高い住宅では、換気が義務づけられています。
しかもその換気が浴室と連動しているため、浴室を乾かす理由で止められないので寒いのです。
床付近を冷たい空気が道を作っていくので、床暖房をしていても寒い現象が起きます。
これは、一軒家でも起こります。
外の空気は冷たいので、吸排気を行うだけで家の中の温度は下がります。
加えて、吸気を行う場所次第では、家の中に冷たい空気の道を作ってしまうのです。
断熱がいくらたかくても、密度の高い家でも、冷たい空気の道ができては意味がありません。
寒いいうのは足元から感じるものです。
一条工務店のi-smartのロスガードは、温度を転換させる
一条工務店のi-smartのロスガードは、暖かい空気を外に排気する時に、冷たい吸気した空気を温めて取り込むことをしています。
すべての空気が転換しませんが、70%近く影響するので、冷気も少し温い空気になって入ってくるのです。
5.湿度が下がると寒く感じる
湿度が下がることで、体感温度で寒さを感じます。
暖かい空気は水分を多く含むことができますが、冷たい空気は水分をあまり含むことができません。
空気が冷たくなると水分が保てず、結露などで水に変わってしまい、空気の湿度がさがっていきます。
暖かい空気が冷たくなったり暖かくなったりする機会が少ない方が、一定の湿度を保つことができます。
また、空気を暖めるタイプの暖房器具は、どうしても空気を暖めることをするので、空気が乾燥しがちです。
空気を暖める過程において、どうしても湿度を飛ばしてしまうのです。
全館空調(冷暖房)システムではこうした空気の乾燥が起こりやすいのです。
一条工務店のi-smartは、床暖房で家を温め、ロスガードで湿度を転換させる
一条工務店のi-smartは、全館床暖房なので空気を直接暖めることをしません。
床が暖かい状態から空気を温めるので、家全体が徐々に温まるのです。
また、空調システムのロスガードは、暖かい空気を外に排気し冷たい空気を取り込む際に、湿度も転換します。
さほど性能が高いわけではありませんが、全くないよりは湿度を少しでも保つことができます。
【結論】床が暖かいと、体感温度で温かく感じる
足が温かいと、体が温かくなります。
足湯をしているだけで、体が温かくなるように、足さえ温かくなれば、寒いと感じることが少ないようです。
ですから、空気を暖めるよりも、床を温めるほうが効率が良いわけです。
しかし、一般的には空気を暖め、床の断熱性能が悪いので、床が冷たく空気を冷たくするという悪循環をおこします。
床が冷たいので体を冷やし、家が寒いと感じるわけです。
多くの場合、家は寒くないのに、床が冷たいだけで一軒家が寒いと言われてしまうのではないでしょうか。
一条工務店のi-smartの全館床暖房は、熱くない床暖房
床暖房というと熱いイメージがありますが、一条工務店の床暖房は床が冷たくないというのが適切です。
床が冷たくなく、ほんのり温かい程度であり、その温度が冷えにくいことから、光熱費もさほど上がりません。
床さえ冷たくなければ、寒く感じない・・・ということを気づいて全館床暖房にしたという発想は、スゴイなぁと思います。
当初、全館床暖房の家と聞いて、過剰で狂っているんじゃないか・・・とさえ第一印象で思った私ですが、実際のことを知れば知るほど、とても効率的であることがわかります。
人の健康も足を温めることが必須と言われているように、寒さは健康の大敵です。
【感想】一条工務店のi-smartで良かったと思う
一条工務店の回し者ではありませんし、何かお金をもらって書いているわけでもありません。(笑)
他のメーカーでも同様のシステムがあるでしょうし、一条工務店のケースを取り入れて改良もしていると思います。
また、住んでいる地域、体感温度の違い、ライフスタイルなども違うので、すべての人に最適だとは思いませんが、
温かい家って、いいです。
というのは、間違いありません。
モコモコの、ルームソックスは、もういりません!
他に解決策があれば、ぜひそれでも良いと思います。
家の中で足元が冷たくない、そんな冬を過ごせることはとても良いですので、ぜひ参考にされてください。
気になるキーワード