一条工務店の設計士

一条工務店の設計士

一条工務店は住宅は性能とうたっているように、技術寄りの会社のようです。

従って、技術者が技術寄りの姿勢でお客さんとの打合せに出てきます。

つまり、あまりコミュニケーションが得意ではなく、専門用語をどんどん使います。

ですのでその点では、翻訳的な立場で営業も大切な役割になります。

技術用語がそこそこ多いのと、一条工務店のウリを技術的に説明することが多いので、最初は何を言っているかわからないのですが、何回も聞いているうちにこちらも慣れ(洗脳)され、どんどんわかるようになります。

また、事前に聞いていたのでは設計では一級建築士が充てられるとのことだったのですが、そればかりでもないようです。

ある人は入社5年以内の二級建築士になってしまい、あまり言っていることがわからず、大変な目に遭ったようです。

設計士にも相性があると思うので、営業を変えるのはなかなか難しいかもしれませんが、設計士と合わなければ変更の要望を出しても良いでしょう。

一条ルールがそれなりに存在するので、打合せを重ねると云い方次第では「うんざり」してくるかもしれません。

i-smartはカスタマイズ設計

自由設計といいつつ、i-smartの場合にはカスタマイズに近い企画商品といえます。

ほとんどが工場で作り、現場では組み立てるだけのものなので、まるでプラモデルのようです。

ですから事前にどのように決めておくかというところがポイントになるので、設計や営業は、いかにi-smartの仕様内で顧客の要望を納める(治める?収める?・・・笑)かというところになります。

いろいろと要望が出ますが、基本、建設現場で何かをさせるというのはコストパフォーマンス的にもクオリティ的にもNGという印象です。

高気密高断熱、耐震の基準を、構造計算や設定外品の持ち込みには本社を説得(稟議)する必要があるため、間に挟まれた設計士はかなり苦労します。

ですから、あまり何を言っても受けたがらないです。

設計士が弱く経験がないと、なかなか通らずずるずるしてしまうと思われます。

提案力に差がある

基本的にi-smartはカスタマイズ商品のようなものであるため、そもそも提案する幅がありません。

つまり、高気密高断熱、耐震のパッケージなので、あまりユニークな家にはなりません。

外観も大抵の人はハイドロテクトタイルを貼るし、色は5種類といってもあまり選びようがありません。

ですから、提案する側も、自由にさせると制限が多すぎるので、できるだけ選ばせる提案になっているように感じます。

ただこれも、ある程度の経験を積んだ人の場合には、そこを見せないようにうまく提案できますが、経験のない人はお客を怒らせる可能性もあると思います。

あまりに要望を言うと、「セゾンタイプではできるんですが」と言って別シリーズに誘導されるのですが、こちらはそういう選択をしていないので、そこもなかなか微妙な誘導と感じてしまいます。

つまり、パッケージ商品なので、そこから選択するしかないので提案は必要ない、ということなのかもしれません。

デザインの詰めが甘い

標準設定品などをはじめ、かなり性能寄りになっているため、デザインの細部が残念な感じを受けるものがあります。(もちろん印象なので個人差もありますが。)

家のほとんどの設備は、家事の主体である女性が決める傾向にありますが、女性にはウケがあまり良くありません。

特に高望みしない、家が建てられれば最高!ということであれば何が設定されても大丈夫なのかもしれませんが、、、、

性能に加えて、もう少しデザイン的なものも追求すればいいのになぁと感じます。

あるいは、自社開発で坪単価に含めているような部分もあるので、どうしてもデザイン的なコストを落とさざるをえないのかもしれません。

現物・現品がみれない

どこの展示場に行っても最新の設備の現物が見られないものがあります。

たとえ工場見学に行っても、最新のものがありません。

入居宅訪問が一番最新ではないでしょうか。

現在の一条工務店のウリがi-smartであれば、その標準品はどこか1箇所にでも揃えておくとか、ショールームを作るとか・・・くらいはしたほうがいいですよね。

営業さんも設計士さんも、困っているようです。

一条ルールにはある程度の割り切りが必要

一条ルールについては、ある程度は仕方ないように思います。

一条ルールという言葉はネットなどで出てきていますが、一条工務店でなくとも、セキスイルールとか、三井ルールとかあるはずです。

ですがなぜ、一条だけ特に一条ルールと言われるのでしょうか。

それは、、、、

高気密高断熱、耐震、床暖房ロスガードハイドロテクトタイル・・・

といった、「家は、性能」と謳っているわけですから、それを妥協するわけにはいかないのでしょう。

その性能を第一に選んだのがお客ですから、それが嫌なら他を選べばいいのです。

これらの性能を外せばいろいろ出来るでしょうし、工法の異なるセゾンタイプのようにきっといろいろなことができるのでしょう。

でも、私たちのこだわりはどこに求めるのでしょうか。

結果、いろいろなこだわりは、住んでみれば気にならないことも多いですし、人が合わせていくことも多くあります。

ですから、間取り全般への要望は必要ですが、どこに壁ができるとか、垂れ壁ができるとか・・・そういう細かいことは「マンションよりマシ」と思って、もっと良いところを選んだということへ気持ちを持っていった方が良いと思います。

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