全館床暖房だから、床暖房にはエリアという概念がある
じゃ、スイッチを入れればすべての床が同じ設定で床暖房として稼働するかというとそうではありません。
床暖房の温度設定、タイマーはどうする?という課題があるように、家の中をいくつかのエリアに分けて、そのエリア毎に床暖房の設定ができます。
床暖房のスイッチを入/切できるほか、温度やタイマーなど、詳細の設定が可能です。
このエリア競ってお、住んでみないとわからないこともあり、こうすれば良かったということもないわけではありませんので、これからエリアを考える方には参考にしていただければと思います。
床暖房のエリア設定の前提条件
一条工務店の全館床暖房のエリア設定には、大きく2つの設定があります。
階毎に1つのコントローラー
1コントローラーで4つのエリア設定
この制約があります。
つまり、家全体で8つのエリア設定になるということです。
もちろん平屋で巨大の家は、きっと1階でも8エリアにすることができるはずです。
標準的な設定とわが家の設定
標準的な設定は、部屋ごとに割り振るということになると思います。
わが家は以下のエリア設定です。
1階の床暖房エリア設定
だだっ広いLDK
ウォークイン
洗面所と脱衣所と浴室
2階の床暖房エリア設定
寝室
子ども部屋1
子ども部屋2
書斎
床暖房の検討となる場所
ここで問題が発生します。
廊下
玄関
納戸
トイレ
など、間接的なエリアはどうなるのか?ということです。
これらのエリアは、人が常時居る場所ではありません。
ですから、そこを特別に設定する必要がないともいえます。
ということで一般的には、どこかのエリアに合わせるということになります。
わが家であれば、LDKに玄関が含まれています。
では、どこに含めるのが良いか?ということになります。
わが家のLDKに玄関が含まれているのは、LDKに繋がっていることと、玄関の先にトイレがあるということからです。
ちなみにこのトイレもLDKと同じ床暖房のエリアになります。
エリアが足りなくて悩んだ場2階
一番悩んだ場所は、2階の廊下です。
2階の廊下をどのエリアと一緒にするべきかということです。
本当は、5番目のエリアにしたかったのですが、4つしか設定できないということで、書斎に含めました。
寝室は個別に設定をしたいし、子ども部屋は幼児なので当面は消すこともあるでしょう。
となると、使う部屋で廊下の頻度と同じ程度の設定にしても大丈夫な部屋ということで、書斎となりました。
つまり、
2階は、書斎と、廊下と、トイレが同じ床暖房の設定
ということになります。
結果、これは正解で不便に思ったことはありません。
エリアが余ったのに設定しなかった1階
1階はエリアが足りていました。
どこか設定しても良かったのですが、特に切り分ける必要がないのではということで、4つのうち3つを設定して1つは余っています。
住んでみて、可能であれば設定したかったという場所が2箇所ありました。
1つは玄関です。
土間があるためそれなりに温度が低くなります。
もう1つは浴室です。
浴室は夜しか使わない上に、それなりに温かくても良かったと思います。
このエリアが独立して設定できたかどうかはわかりませんが、もし独立設定することに気づけたら検討していたように思います。
床暖房のエリアはライフスタイル
床暖房をどのようなエリアで切り分けるかということは、ライフスタイルそのものです。
今使う設定、将来使う設定など、いろいろな設定が考えられます。
歳をとってからのこともあるでしょうが、あまり遠い未来は未確定なことが多いかもしれません。
それでも、家に居ることが多い家、週末だけ居る家族など、いろいろなスタイルがあるので、それをできるだけ想像してみるのが良いでしょう。
もちろん全部お任せで設定したところで大きな光熱費の変化はないかもしれませんが、それでも、寝る部屋によっては暑がりや寒がりといったこともあるので、設定が個別にできるほうがいいですよね。
ぜひ、床暖房のエリアを検討してください。
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