家電製品がどれほどの電気を使うのか、表示を見てわかりますか?
表示されている内容を解説してみたいと思います。
消費電力の表記
電気代に大きく関連する消費電力。
消費電力は、定格能力と関連してきます。
どのように消費電力の数字をみていくかが、省エネ/電気代節約のポイントになります。
定格消費電力(MAXの値)
最大で使用した場合に消費する電力量のことです。
つまり、このワット数は超えない、という最大の電力になります。
たとえば、
60Wの電球であれば、
定格消費電力が60Wで、
最大に使用しても60Wを越えない
という意味です。
MAX値ですね。
消費電力(安全な値)
電化製品を使用する際に消費する電力量のことです。
定格消費電力が60W形の電球であれば、90%程度の約54Wの消費電力になるように設計されています。
日本のコンセントは主に100Vですが、多少電圧が上下します。
その許容範囲は7%前後(93~107V)とされています。
つまり、最大で107Vになっても、60Wは超えないように設計されています。
(電圧が最大7%上がっても、10%の余裕があるので定格消費電力=MAXを越えないということです。)
定格能力(パワー)
定格能力とは、その家電が出せる能力です。
定格能力と書かれているのは、出力できる中間的な能力のことです。
2.5kWとあれば、2500Wと同じ意味です。
大抵の場合、0.5~11.0などと幅が書かれています。
その場合には、最小能力運転時は0.5kW、最大能力運転時が3kWという意味です。
定格能力:消費電力
定格能力 2.5kW
消費電力 1000W
という表示があれば、
2.5kW のチカラを出すのに、1000W の電力がかかる
という意味です。
ですから、
定格能力が同じであれば、消費電力の数字が低いほど省エネ
ということになります。
あるいは、
消費電力が同じであれば、定格能力が大きいほど省エネ
ということになります。
低暖房能力
エアコンには、低暖房能力という表示のあるものがあります。
これは、寒い冬のとき、気温が特に低い状態から部屋を温めるのに必要なパワーです。
数字が大きいほどパワーが強いということになりますので、オンオフを頻繁にしてすぐに温めたいなどの場合にはこの数字が必要です。
消費電力は、常に変わる
消費電力は、家電の置かれている状態によって定格能力(パワー)が変わります。
特に暑い日のエアコンと、過ごしやすい日のエアコンでは、最適な温度に保つためのパワーのかけかたが変わりますよね。
特に、寒い季節の場合には、適切な温度までの温度差が激しく、また、常に温度が下がりがちなので、定格能力(パワー)が最大に発揮され、消費電力は高くなることが多くあります。
エアコンつけっぱなしと、付けたり消したりを頻繁に行う場合とで、さほど電気代が変わらないという話があったかと思います。
やはりフルパワーで稼働をするとその分だけ定格能力最大で稼働し消費電力が最大になるので電気代がかかりますが、一定の温度を保つだけなら温度差が少ない部分だけを埋めるだけの小さな定格能力を発揮するだけで済むので、消費電力がかからないのです。
加湿器を稼働していたら1ヶ月6000円電気代が増えた
私がこれまでにもっともビックリしたのは、加湿器の電気代でした。
常に乾燥している冬の間、加湿器が最大出力で24時間稼働し続けた時には、かなりの電気代になりました。
消費電力の表示
強 | 310W | |||
静音 | 9W | |||
自動エコ | 23W |
つまり、310Wで24時間稼働し続けたわけです。
1時間あたり8.4円、1日201円、30日で6048円です。
ここにある「自動エコ」の23Wで動く時はほとんどなかったのでしょう・・・
こんな風に、消費電力をどう見るかによって、かなり変わってきます。
電気代って気になりますよね。
ワット数から電気代をカンタンに算出するための、変換/換算表を掲載します。
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