冬に階段から冷たい空気が降り、夏に二階で寝苦しくなる
冬は部屋を暖かくしたい
夏は部屋を涼しくしたい
これは基本ですよね。
でも、これがなかなかうまくいかないんですよね。
冬に階段から冷気が降りてきて寒い・・・
夏の二階は暑くて寝られない・・・
こんなことがよくあるはずです。
これは何故起こるのでしょうか?
それは、
暖かい空気は上に溜まり、
冷たい空気は下に溜まる
からなのです。
暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まる
暖かい空気はなぜ上に行くのか?
科学的な説明をしたところであまり対処のしようもないので、
暖かい空気が上に溜まり、冷たい空気は下に溜まる
ということだけを理解しておきましょう。
このことを元に、いくつかの対応を考えてみましょう。
部屋の基本の温度調整
部屋は繋がっていますが、ドアで仕切られています。
仕切られた場所の空気は動きにくいので、温度が保たれます。
逆を返せば、仕切りがなければ、部屋間の温度はだいたい同じになるわけです。
部屋の温度が快適であれば、締め切るのが良いです。
逆に部屋の温度が不快で、他の部屋の温度を取り込みたいのであれば、ドアを開けて空気を入れ換えます。
このとき、ドアを開けるだけでも空気は移動します。
なぜなら、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するからです。
たとえば、暑い部屋と涼しい部屋のドアを開けます。
暑い部屋の温かい空気は、冷たい部屋の天井方向へ移動します。
涼しい部屋の冷たい空気は、暑い部屋の足元方向へ移動します。
部屋が2つの場合にはこのように単純ですが、これが家全体で起こります。
冷たい空気が1階の床付近に移動し、
温かい空気が2階の天井付近に移動する
のです。
家の中はすべて繋がっているわけですから、見えない空気がこのように動いているという基本を知っておくといろいろと応用できます。
イメージとしては、トコロテンのように、
冷たい空気で押し下げられて温かい空気が出ていく場合と、
温かい空気によって冷たい空気が押し下げられていく場合
という状態なのです。
人の居る場所によって温度が変わる
部屋の中でも、天井付近は暑く、床付近は涼しいことがあります。
ですから、床に座っていると涼しく、立っていると暑いということがあります。
また、風が通りやすい場所と、通りにくい場所があります。
部屋の隅は風が動きにくいので、温度が一定になりやすいです。
暑くなれば暑いままに、冷たくなれば冷たいままになりがちです。
逆にドア付近や人が移動する通路のような場所では、常に空気が移動しています。
部屋の温度が混ざりやすい位置なので、どのような温度になるかは読めません。
あるいは、人が集まっていると、その周辺はやはり暑くなります。
人の体温や息によって、周辺の空気が温められます。
家の全体でいえば、リビングに対して、玄関付近やキッチン付近、風呂場やトイレ、階段や廊下、1階と2階、朝と昼と夜ではかなり温度差が出ます。
こんな風に、室内の温度も、状態によって大きくことなります。
温度調整をするにしてもどの場所がどうなりやすいのか?という家の特徴を掴むことも必要です。
その上で、どうしていきたいのかを考えて、空気の流れをイメージすることで、間取りから対策をすることもできれば、住んでから対策をとることができるのです。
つづき ~温度調整をどのようにしていくか?
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