機密の性能、C値
すきま風が寒い
一軒家だとこういう話を聞いたことがあります。
私の実家もそれほどの機密のあるものではなかったので、すきま風は吹いていました。
どこからともなく、寒い冷気が・・・
こうした感じる冷気もありますが、感じないようなすきま風もあります。
古い木造住宅は、かなり隙間があります。
それは木の収縮、壁の収縮など、経年と共に隙間ができてしまう特性があるためです。
実はこの隙間から寒い空気が入り、暖かい空気を逃がすということがあります。
いくら部屋を暖めてもこうした隙間からどんどん空気が冷たくなっていきます。
また、空気の温度だけではなく、外の空気がそのまま入るわけですから、いろいろな汚れた空気や臭いも入ってきます。
隙間があるといろいろな影響があります。
こうした状態が起こらないためには、室内と室外を完全に仕切るということが大切です。
高断熱であっても、隙間が空いていては仕方ありません。
隙間がない状態を気密といい、気密性能を数字に表したC値という指数で測ります。
C値(**/㎡)・・・隙間相当面積
次世代省エネ基準と言われる国の基準が
Ⅰ・Ⅱ地域:2.0cm2/m2
Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ地域:5.0cm2/m2
となっています。
ですから、各メーカーは平均してそれぞれの基準値の2や5を保ち、次世代省エネ基準を上回っているとうたっています。
その中、一条工務店のi-smart(i-cube)は、0.59という驚異的な数字となっています。
すきま風はどこから入るのは?
一番の原因は、窓です。
特に、引き違いの窓は密閉が甘いので、そのサッシの間から空気がはいってきます。
また、サッシのレールからも空気が通ってきますので、そこも問題になります。
そのほか、家の壁や床などを通る管は外に繋がっているものもあり、そうした排水や給水などの配管の周りの処理方法なども重要になります。
もちろん、木の収縮や壁の収縮などで隙間が空いてしまうこともありますが、多くは窓や配管が原因です。
気密の考えの異なるハウスメーカー
気密に関する考え方はハウスメーカーで異なります。
窓を開けるから大丈夫、その方が自然だし・・・
そう考える人もいるかもしれませんが、気密の高い家でも窓が開けられないわけではありません。笑
窓を閉め切りたい時に気密性が高くないと光熱費が上がってしまう、というのが問題です。
いくら天井や床や壁が高断熱であったとしても、すきま風が吹いては温度が変わってしまいます。
いくら換気システムが入っていても、外の空気が入ってきてしまいます。
気密が高くなければ、住宅の設備がいくら高性能であっても何も発揮されません。
ハウスメーカーによってはこうした気密性をあまり謳っていないところも多くあります。
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