脱衣室のほとんどは洗面所が兼用している
これまでの家では、脱衣室という場所がないケースが多かったように思います。
脱衣をする場所がないということではなく、
脱衣室が単独でなく兼用になっていた
という意味です。
お風呂に入るための準備をする場所という意味で、浴室の直前で脱衣をするので、その場所が脱衣場になります。
その脱衣場のほとんどは、洗面室。
つまり、洗面室が脱衣室と兼用になっていることが多かったのです。
洗面室が脱衣場であることによる問題
単に服を脱ぐだけの場所が必要か?
そう言われてると、それだけの場所を用意しておくのは何だかもったいないような気がします。
でも、
お風呂に入っている間、洗面室に入れず洗面所が使えない
という事態も起こります。
トイレに行って、手を洗う時に洗面所を使えないとか、そういうことも考えられます。
洗面所の頻度を考えてみましょう。
洗面所はは、何かと使う頻度が多い場所なのです。
では、風呂に入っている間に同時利用するケースはあるのか?ということになりますが、
歯を磨いたり
ドライヤーで髪を乾かしたり
女性が寝る前の準備をしていたり
など、それなりに使うことが多いわけです。
風呂に入っている=洗面室が使用中
風呂に入っている=洗面室を使用している(可能性がある)ということを考えざるをえません。
お年頃の子がいる場合には、やはり気遣いをする必要があります。
それでも家族だけならいいですが、ゲストが泊まりに来ている場合でお風呂を使っている場合などは、そうもいきません。
やはり、着替えを行う場所が必要になります。
その場所も、やはり完全に仕切れる状態になっていることが必要です。
わが家も、「暖簾(のれん)でいいんじゃない?」なんて考えましたが、やっぱり暖簾じゃ不安です・・・
じゃ、カーテン?
ワンルームのユニットバスにあるシャワーカーテンじゃあるまいし、、、、
そんなことを考えて、やはり完全なドアでの仕切りが必要だと思いました。
間取りにおける脱衣室
脱衣室を単独で存在させるというより、通路(廊下)の一部と捉えつつ、洗濯機置き場(家事場)でもあるという考え方にしました。
また、わが家の浴室は1.25坪タイプであるので、中途半端なサイズが生まれます。
ですからこれを利用して、脱衣室を1.25畳にし、洗濯機を置いても1畳程度のスペースを確保することで、脱衣場としての機能を果たせればと考えました。
扉を閉めても狭くない状態が必要であり、洗濯機の前に洗濯籠を置いても大丈夫という広さが欲しかったのです。
そしてドアは、鍵を付けるかどうか迷いました。
実際、浴室に入っているかどうかというのは誰もがわかることで、
閉まっていれば使っている/開いていれば使っていない
というのが明白なので、鍵も窓もつけないでドアを設置しました。
実際の使い勝手は・・・・とても良い!
紆余曲折して、脱衣室を単独でつくることになりましたが、実際には大正解でした。
洗面所を兼用するというのはお互いにとって心理的負担が大きいように思います。
見る/見ない、見える/見えないというのは意味がなく、見えなかったら何もないわけです。
気兼ねなく、安心して、風呂の出入りができるわけです。
風呂に出入りする時ほど、気が緩んでいる時はありません。
むしろ、緩めたいくらいです。
そんなバスタイムの時間の1つとして脱衣室を考えれば、とても大切な場所ではないかと思います。
気になるキーワード