イニシャルコスト(初期費用)と、ランニングコスト(生活・維持費用)
家は高い買い物です。
ですから少しでも安くしたいのは誰もが思うこと。
でもちょっと待ってください。
高い・安いというのは私たちはどうやって決めるのでしょうか。
家を建てる時には、どうしても坪単価に目がいきます。
坪単価はとても大切ですし、ローンを組むのにも部屋の広さを決めるのにも、避けては通れません。
しかし、初期費用が安くても、生活していくためのコストが高くなっては元も子もありません。
家の初期費用は家を建てるためのコストですが、家のランニングコストには様々なものがあります。
家のランニングコスト
光熱費
設備のメンテナンス費
設備の買い換え費
税金
保険
これらは、どんな家を建てるかによって、ずいぶんと変わってきます。
ですから、建てる前にどういったコストがかかるのかを把握しておく必要があります。
イニシャルコストでかけるべきランニングコストとは?
では、ランニングコストをどのようにイニシャルコストとして考えるべきでしょうか。
たとえば、断熱性能が高い家の光熱費が月に1万円安くなったとします。
そしてその家に40年住むとします。
単純計算をすれば、年間12万円で40年ですから480万円です。
(断熱性能や光熱費などが現状と変わらないとした場合)
坪単価換算すると、40坪の家でいえば2.4万円アップということになります。
断熱性能の高い家は光熱費という面ではこれでトントンですが、断熱性能が低いと部屋を暖め続けても寒いということが起こるので、実際にはそれ以上の快適さがあるでしょう。
この1万円を光熱費で例えましたが、いろいろな費用を含めても月1万円変わるだけでこれほど変わるわけです。
実際には様々な費用を積み上げることで、更に増えていきます。
トータルコストから考えるイニシャルコスト
その家に何年住むかということをまず考えましょう。
40歳で建てたとして80歳まで生きて40年です。
40年間の費用というトータルコストから見ていく必要があります。
毎月かからなくとも、40年間の間に何回か起こることがあります。
目先の光熱費が安くなるという謳い文句や流行に踊らされて、実際には買い換えや修理の費用がこんなに高かったんだ!ということはよくあります。
ですから、
・耐久年数は何年か
・どこが壊れて、どのくらい修理がかかるのか
・すべて入れ替えると幾らなのか
・メンテナンス契約や保証はどうなっているのか
などを、すべての設備で考えていく必要があります。
どうしても、買った物はずっと使えるような気になりますが、そうではありません。
車でもパソコンでも携帯電話でも、何でも寿命というものはあるのですから。
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