広いキッチン、広すぎるキッチン
キッチンが広いというのは、憧れですよね。
これまでのマンションでは、キッチンが狭かったので、2人が作業するといろいろと不都合でした。
わが家では夫婦ともに炊事をするのですが、すれ違いにはかなり気遣いするし、引き出しを開けるともう誰も動けないみたいな状態でした。
「あ~、キッチンがもっと広かったらなぁ」
と何度も思ったので、家を建てる時にはキッチンは広くしようと持っていました。
展示場に行って、広いキッチンを見てとてもテンションが上がりました。
「こんな広いキッチンがあったらなぁ、、、」
でも、展示場に何度も通うにつれて、そのキッチンに違和感を感じるようになりました。
このキッチン、広すぎるんじゃない?
そうなんです、、、、展示場のスケールって、ちょっとおかしいんですよね。
普通の1.2~1.5倍くらいのスケールで作っているので、本当に住むものとは少し違うわけです。
ということで、宿泊体験をして、実際に設置をされたキッチンを体験してみることにしました。
標準仕様のキッチンの、広すぎる部分
ちなみに、宿泊体験はとても良い経験です。
実際に料理をすることもできるので、ぜひ行ける人は行ってみることをオススメします。
そんなわけで、夜や朝にキッチンを実際に使ってみることになります。
ちょっと雑然としていますが・・・宿泊体験をした実際のキッチンです。
これまでのマンションのキッチンが狭かったので、当初はその広さに戸惑いました。
そして実際に使ってみたのですが、やっぱりキッチンが広すぎるという結論になりました。
どこがどう広すぎるのか?ということを調べるために、幅を測ってみることにしました。
カウンターからカップボードの壁までの距離は、171センチあります。
およそ1間です・・・ちょっと広すぎますよね。。。
カップボードの手前まで測ってみます。
これが広すぎるんですね。
私たちには通路が広すぎるので、カップボード側の棚と、キッチンカウンター側とのやりとりがちょっと微妙すぎました。
実際に当初設計をしていた間取りもこの寸法になりました。
なぜ、1間ものスペースが必要なのでしょうか?
それは、一条工務店i-smartの標準仕様のカップボードが大きすぎるからです。
逆を返せば、この1間分の幅を埋めるために標準カップボードが大きくなったのかもしれません。
とにかくキッチンにしては広すぎるという感覚になりました。
標準仕様のカップボードは、採用せず
また、標準仕様のカップボードは、どうしても受け入れることができず、不採用となりました。
標準カップボード不採用の理由は、
扉が上に開く仕様が使いづらい
奥行きがありすぎる
取っ手の出っ張りが嫌だ
など、様々な理由があります。
扉が上に上がると閉めにくいし、奥行きがありすぎると取りにくいです。
しかも引き出しであれば、その分、通路のスペースが占領されるわけです。
また、わが家はシンプルなものが好きなので、とにかく取っ手が出ているのが嫌だったのです。
そんなわけで、これまでマンションで使っていたカップボードをそのまま使うことにしました。
マンション仕様のカップボードなので奥行きはとても狭いです。
でも、そんなに大量に詰め込んでも、所詮、奥のものは使われないのです。
だから、奥行きはそれほど要らないという結論になりました。
・・・となると、更に1間ものスペースは要らなくなります。
カップボードの奥行きは50センチほどなので、
107センチでも広いと思っていた通路の幅が、120センチを越える幅になるわけです。
これは広すぎる・・・ということで、この部分を狭くするという課題が出ました。
標準仕様&オプションのキッチンの、狭いすぎる部分
わが家はステップカウンターを採用することを決めていました。
ですから、少しキッチンカウンターの幅も大きくなります。
となると、標準で設置するとキッチンの通路側は広いのですが、ステップカウンター側(座る側)が狭くなるわけです。
宿泊体験ではステップカウンターではなく、カウンターキッチンだったのですが距離は同じです。
実際に距離を測ってみることにしました。
77センチ・・・カウンターキッチンで立っているならともかく、座るスペースとしては狭すぎます。
座ったら確実に後ろは通れません。
いろいろと動かして、少なくとも80センチは必要との結論になりました。
これでも狭いですが・・・
問題はカウンターが動かせるのか?ということです。
わが家のキッチンカウンターの位置
実際のわが家のキッチンカウンターはこのような位置に設置されました。
ここに至るまでにはいろいろなストーリーがありました・・・(笑)
キッチンカウンターは動かせるのか?
動かせます。ただし、動かせる距離が決まっていて、10センチ単位だったように思います。
わが家は、キッチン側に20センチ動かしました。
キッチン側170センチだった幅が150センチとなりました。
キッチンカウンターの移動と勝手口、補強壁の関係
キッチンカウンターを移動させる時に問題となったのは、勝手口の存在です。
勝手口をそのままにしつつ、キッチンカウンターを動かしたかったので、結果的に黄色い部分の壁が耐久壁ではなくなるということです。
つまり、2マス分は空洞と同じになるので、2マス分を勝手口で使っているという状態になります。
ですから、この黄色い部分あるいはその周辺で耐震構造としての耐久壁が取れないと、一条ルールにひっかかり、勝手口を諦めるかキッチンカウンターの移動を諦めるかになります。
パントリーは、距離を縮めても設置可能
もうひとつ、収納としてパントリーを設置していましたが、これにどう影響出るのかという不安でした。
20センチ縮めて勝手口を移動させても、ギリギリ設置できるということになりました。
一条工務店i-smartの収納はユニット式なので、スペースがすべて収納ということではなく、スペースに収納ユニットを入れるものとなります。
そこには少し空洞があるため、それを詰めることでパントリーをそのまま設置することができました。
わが家のキッチンカウンターの実際
わが家の設置されたキッチンの写真です。
こちらはキッチン側です。
左側は、マンションから持ってきたカップボードです。
パモウナというメーカーのとても素晴らしいカップボードです。
いろいろなタイプがありますが、特徴は奥行きが狭いことです。
マンションにピッタリですが、一戸建てでも十分だと思います。
では実際のキッチン通路の距離ですが、、、、
97センチです。
距離を150センチにして、50センチのカップボードですから1メートル予定だったので、バッチリですね。
そして、、、カウンター側です。
椅子に座っても後ろ側が通れるスペースがあります。
ホスクリーンで洗濯物を干す場所にもなっていますが、十分です。
そしてその距離は・・・
なんと、同じ97センチ!
偶然ではありますが、同じスペースが確保できました。
キッチンスペースは、妥協せず、こだわりを
キッチンスペースをどう確保するかは、かなり悪戦苦闘しました。
通路が広くとれても、冷蔵庫もそれなりの存在感で通路を塞いでしまうこともあります。
広すぎて困ることはないかもしれませんが、それによって狭すぎる場所があっても困ります。
広いキッチンはもちろん憧れですが、カップボードが大きすぎて使いづらくてもダメです。
そもそも、一条工務店のi-smartのキッチンカウンターは巨大ですので、収納もかなり可能です。
実際に宿泊体験などで実感しながら、寸法をこまめに測って、理想を追求していくことをオススメします。
気になるキーワード